エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)は、1925年にアメリカで生まれた絵本作家。
ゴーリーのイラストは、緻密な線画や陰影を駆使し、奇妙なキャラクターや世界を描き出す。彼の作品は不気味で残酷だがどこかユーモアのあるストーリーが多く、その不可思議さが読者を引き込む。
いくつものペンネームを持っていることも有名で、そのほとんどの名前が本名のアナグラムになっている。
- ドリアリー・ウォッジ(Dreary Wodge)
- ミス・D・オードリー=ゴア(Miss D. Awdrey-Gore)
- オグドレッド・ウェアリー(Ogdred Weary)
- リゲラ・ダウディー(Regera Dowdy)
- ドギア・ライド(Dogear Wayde)
- ラドリー・ギュウ(Raddory Gewe)
- ギャロッド・ウィーディー(Garrod Weedy)
- エイドワード・ゴレ(Aydwyrd Gore)
- エドゥアルド・ブルティグ(Eduard Blutig)
- エドワード・ピッグ(Edward Pig) など
エドワード・ゴーリーについてもっと詳しく知りたい人はこちらもチェック!
リンク
代表作品
うろんな客
うろんな客
とある館に突如あらわれた「うろんな客」。 「うろんな」とは、「正体が疑わしく怪しい」という意味で、そいつは奇想天外なことを次々にやってのける。 「うろんな客」…
ギャシュリークラムのちびっ子たち
ギャシュリークラムのちびっ子たち
26人の子どもたちが次々と不幸な死を遂げる孤児院ミステリー。 エドワード・ゴーリーが好む「アルファベット・ブック」の一つで、1ページに1人、アルファベット順に子ど…
優雅に叱責する自転車
優雅に叱責する自転車
火曜日の翌日で水曜日の前日、 二人の子どもが自転車に乗って旅をする。 エドワード・ゴーリー作品の中では珍しく残酷な話ではないけど、どこか不気味な雰囲気を出して…
題のない本
題のない本
定点カメラで捉えられた世界。 へんな生き物が淡々と登場する。 書かれている文章は子どものころよく使っていた擬音に似てる。 リンク 原作:エドワード・ゴーリー訳:…
不幸な子供
不幸な子供
不幸な少女の物語を描く、これぞエドワード・ゴーリーといった作品。 普通の物語なら、不幸が続くと最後には幸せになるものだが、ゴーリー作品ではそうはいかない。 果…
蒼い時
蒼い時
蒼い時(ブルーアワー)とは、日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯のこと。 この話は旅嫌いのゴーリーが唯一スコットランドへ旅行したときの体験…
華々しき鼻血
華々しき鼻血
副詞が主役のアルファベットブック。 「ギャシュリークラムのちびっ子たち」や「雑多なアルファベット」など、名詞が主役のアルファベットブックとは一味ちがったリズム…
敬虔な幼子
敬虔な幼子
純粋で信心深い子が必ずしも良いことは限らない。 その純粋さゆえ、信心深さゆえに盲目となり、私たちから見ると傲慢で残酷に映るのかもしれない。 リンク 原作:エドワ…
ウエスト・ウイング
ウエスト・ウイング
それはどこかの西棟。 散らばった靴、立て掛けられたはしご、こちらを見るメイド、全裸で立つ男・・・ 一つの建物の西棟なのか、それともさまざまな建物の西棟を描いて…
弦のないハープ
弦のないハープ
エドワード・ゴーリーのデビュー作。 小説家イアブラシ氏の苦悩を描いた物語。めずらしく文章が多いが、ゴーリーらしさが凝縮された珠玉の一冊だ。 裏表紙にはエドワー…
雑多なアルファベット
雑多なアルファベット
ヴィクトリア朝の教訓をパロディにしたアルファベットブック。 原著がマッチ箱サイズの豆本だったためか、絵がマッチ箱より小さくかわいらしい。 リンク 作:エドワード…
キャッテゴーリー
キャッテゴーリー
限定版作品集の特典だった、オリジナルの水彩画を集めたゴーリーの猫画集(描画集)。 Cat(猫)+ ゴーリーでカテゴリーをもじっている。 ゴーリーは自他ともに認める…
まったき動物園
まったき動物園
エドワード・ゴーリーオリジナルの動物園にようこそ。 ゴーリーが生み出した26体の幻獣があなたを待っています。 リンク 作:エドワード・ゴーリー訳:柴田元幸出版社:…
おぞましい二人
おぞましい二人
みじめな生い立ちの二人が出会って、忌まわしい事件を起こす。 1960年代にイギリスで起きた悲惨な事件をもとにしており、ゴーリーが自作の中で唯一「どうしても書かずに…
ジャンブリーズ
ジャンブリーズ
「ジャンブリーズ」たちが、ふるいに乗って船出する物語。 文章はイギリスのナンセンス詩人エドワード・リアによって書かれており、2人のエドワードによって起こる化学…
輝ける鼻のどんぐ
輝ける鼻のどんぐ
恋した娘を探す旅に出る「どんぐ」は、つけ鼻の中にランプを入れ、やみ夜を照らす。 「ジャンブリーズ」の姉妹編で対照的なストーリーになっている。 リンク 文:エドワ…
悪いことをして罰があたった子どもたちの話
悪いことをして罰があたった子どもたちの話
悪いことをした子どもには罰があたる というヴィクトリア朝の教訓をパロディにした作品。 1907年に刊行されたCautionary Tales for Children(子どもたちのための訓戒物…
むしのほん
むしのほん
エドワード・ゴーリーにはめずらしいカラー本で、「蟲の神」とは対照的な可愛らしい虫たちが出てくるが、意外と残酷な話なのかもしれない。 リンク 作:エドワード・ゴ…
蟲の神
蟲の神
エドワード・ゴーリーの中でジャケ買いしたい絵本No.1 蟲なのに四つ足というなんとも気味の悪い生き物。 こいつに出くわしたらいったいどんな目に遭わされるのか。 リン…
憑かれたポットカバー
憑かれたポットカバー
エドワード・ゴーリー作品にはクリスマスブックが2冊ある。 そのうちの1冊がこちらで、「むしのほん」「蟲の神」に続き、またもや「虫」が出てくる絵本。 「むしのほん…
ぼくたちが越してきた日からそいつはそこにいた
ぼくたちが越してきた日からそいつはそこにいた
引っ越した家の庭にずーっと座っている一匹の犬。 食べ物も友達も家もあるのに、いったい何が欲しいんだろう、何を待っているんだろう? それは意外にも「あれ」だった…
思い出した訪問
思い出した訪問
時の流れの残獄さが伝わってくる悲しいストーリー。 ゴーリーが描くことによって、悲しみだけでなく不気味さも加わってくる。 リンク 作:エドワード・ゴーリー訳:柴田…
ずぶぬれの木曜日
ずぶぬれの木曜日
最もおすすめしたいゴーリー絵本No.1 犬のブルーノがご主人様のために傘を探しにいく物語。 ゴーリー作品で犬が出てくるのはめずらしいが、これがまた賢くて可愛らしい…
失敬な招喚
失敬な招喚
悪魔が出てきて悪さをするわけだが、悪魔が「招喚」されたのか、悪魔によって何かが「招喚」されたのかいまいちピンとこない。 だけどその掴めなさがゴーリーらしいし、…
音叉
音叉
家族に愛されないのを苦に海へ飛び込んだ少女。 理不尽に不幸を迎えることが多いゴーリー作品の中ではめずらしく、悪さをしたほうが罰を受ける復讐ストーリー。 リンク …
狂瀾怒濤:あるいは、ブラックドール騒動
狂瀾怒濤
ストーリー分岐があり読者は話の進みかたを選べるが、進みかたが変わったところで、そこにあるのはエドワード・ゴーリーの世界だ。 4匹(4人?)のかわいいキャラクター…
金箔のコウモリ
金箔のコウモリ
5歳の少女が見出され、バレリーナとして頂点に立つ物語。 ただのサクセスストーリーではない。 華やかでキラキラとした世界にも影の部分はある。 リンク 作:エドワード…
鉄分強壮薬
鉄分強壮薬
私たち読者は、遠くからその景色を眺めている。 冬の寂しい谷間で起こる、退屈で、残酷で、どこかシュールなそんな風景を。 リンク 作:エドワード・ゴーリー訳:柴田元…
オズビック鳥
オズビック鳥
一羽の鳥と、一人の人間の友情物語。 最初は不気味に思えた長い脚だったけど、読み終える頃にはそれも含めて愛らしくなる。 ゴーリーが描く動物の物語は、いつも特別な…
薄紫のレオタード
薄紫のレオタード
バレエ好きで有名なゴーリー。そんな彼のバレエに対する思いが詰まった作品だ。 「大事なことは言葉にできない、言葉にできるのは一番重要でない部分だけ」 リンク 作:…